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大地震を経験して思ったこと

4日前の9月6日午前3時頃、

 

北海道胆振東部地震がありました。

 

 

みなさんよくご存じかと思いますが

 

最大震度7の大地震で

 

北海道全域で長時間の停電が起こりました。

 

交通機関は約2日間道内全域でストップし、

 

水道が止まった地域も多くありました。

 

 

またすぐに大きな地震が来ると噂が流れ、

 

眠れない夜を過ごした人もたくさんいたようです。

 

 

近所の学校が避難所として使われるのを

 

初めて見ました。

 

 

そしてなにより、多くの命が失われてしまいました。

 

 

 

 

 

 

わたしは地震の時、道東 津別町の知り合いのお家にいました。

 

 

夜中に揺れで目覚めたものの

 

事の重大さに気づかず再び目を閉じました。

 

 

翌朝、停電に気づき

 

インターネットやSNSで少しずつ

 

状況を知りました。

 

 

実家がある札幌の方が

 

震源地から近く危ない状況でしたが

 

母がいたので飛行機で無理やり帰りました。

 

 

札幌に帰れたのは地震発生から2日後でした。

 

 

札幌ではいつもと明らかに違う

 

町の雰囲気に不安感を覚え、

 

余震への恐怖を初めて体験しました。

 

 

 

 

不安ゼロではないけれど大分落ち着いた今、

 

この経験から感じたこと、気づいたことを

 

綴っておこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

この数日間、死を覚悟した

 

とまではいかないけれど、

 

いつ何が起こるか分からないと

 

強く自覚しました。

 

 

 

そして思ったこと、それが

 

「今というこの瞬間を大切に生きよう」

 

ということでした。

 

 

 

 

 

余震に怯えながら、

 

もし今人生が終わるとしたら何を後悔するだろう

 

と考えてみました。

 

 

 

 

 

 

わたしは将来やってみたいことが

 

ポンポン思い浮かぶタイプだし、

 

行ってみたいところも

 

食べてみたいものも

 

見てみたい風景も

 

会ってみたい人も

 

世界中にたくさん存在します。

 

 

 

今命を落としたら

 

やり残したことは山のようにある

 

ということになります。

 

 

 

ですが、その時湧き上がった気持ちに

 

達成できなかったことへの後悔

 

というものはありませんでした。

 

 

 

 

震災を経験する中、体中をめぐった後悔の思いは全て

 

今すぐできる日常についてのことだったのです。

 

 

 

 

家族との時間をもっと大切にすればよかった

 

親友ともっと子どもみたいにはしゃげばよかった

 

恋人にもっと愛を伝えればよかった

 

周りの人にもっと感謝の気持ちを伝えればよかった

 

人にもっと親切にすればよかった

 

もっと笑えばよかった

 

もっと泣けばよかった

 

もっと全力で学べばよかった

 

もっと全力で働けばよかった

 

食事のときもっと味わって食べればよかった

 

友達の相談をもっと真剣に聞いてあげればよかった

 

もっと自分を表現すればよかった

 

 

もっと今を大切に生きればよかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは今年で25歳になります。

 

 

考えたくないけれど

 

5分後に地震で命を落とすかもしれないし

 

あと80年生きるかもしれません。

 

 

 

そんな状況で見失ってはいけないことって何でしょう?

 

 

 

行きたい国に一刻も早く行くことですか?

 

かっこいい車に乗ることですか?

 

新しい事業で成功することですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えていたら

 

最近フェイスブックでだれかがシェアしていた

 

ある動画を思い出しました。

 

 

動画ではおばあさんたちが

 

若者たちに向かってメッセージを伝えています。

 

(参照:IF I WERE A YOUNG WOMAN NOW

 

 

その中で印象的だったのがこちらの言葉です。

 

 

 

私を信じなさい。もし今若い女性に戻れたら、

「こうすること」ではなく「こうあること」に時間をささげるわ。

 

 

 

 

 

この言葉を思い出し、

 

「まさに同じ気持ちだ!」と思いました。

 

 

 

何よりも大切にすべきなのは

 

今目の前に広がる世界をどんな自分でむかえるのか

 

なのです。

 

 

 

 

目標も夢も野心も

 

持つことは素敵なことだと思います。

 

 

わたしも持っていますし

 

叶ったらとても嬉しいことです。

 

 

 

だけどそれが叶ったら次はどうなりますか?

 

 

また次の夢を追いかけるのではないですか?

 

 

 

 

そうやって将来にばかり焦点が当たって

 

目の前のことがぼやけていると

 

 

いつまでたっても本当の幸せにはなれない

 

気がするのです。

 

 

 

 

それよりも今を一生懸命生きて

 

毎秒それを積み重ねていく。

 

 

そうやって年を重ねていく生き方の方が

 

振り返ったときに後悔がないように思います。

 

 

 

 

 

 

 

こんなことを聞いたことがあります。

 

 

日本人は病気になっても困らないように保険にお金をかけるが

 

外国人は今病気にならないように健康な生活のためにお金をかける。

 

 

 

 

 

もちろん将来を見据えて行動することは大切ですが

 

わたしは「今」を一番大切にしたい。

 

 

 

「今」を生きる日本人が増えれば

 

この国はもっと幸せになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

今回の地震で気づかされたこの思いは

 

一生の宝物になりそうです。

 

 

 

 

 

The world is huge, but don't forget that we are ONE.

 

Yuna