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ちょっとレトロな生活

長野に来てから丸一年。

 

 

テレビのない生活をしています。

 

 

 

ネットニュースも滅多に見ないので

 

情報はすべて人伝え。

 

 

 

不便なように思うかもしれませんが

 

意外と心地よさを感じています。

 

 

 

 

 

 

自分にとって必要な情報は

 

自然と周りから入ってくるからです。

 

 

 

「こんなことがあったよ!」と

 

教えてくれる人たちがいるし

 

 

興味があることに関しては

 

よく行く本屋さんや図書館で知ることができます。

 

 

 

 

特に昔から嫌いだった

 

有名人のスキャンダルなんかと

 

関わりなく生活できるようになり

 

余計なストレスから解放されました。

 

 

 

 

 

 

昨晩ひさしぶりに外泊をしたため

 

試しに今朝テレビをつけてみたのですが、

 

 

ゴミ屋敷のおじさんの話やら

 

悲しい事件の話やら

 

アイドルの私生活の話やら・・・・

 

 

どのチャンネルを見ても

 

自分にプラスな感情が生まれるものは

 

ありませんでした。

 

 

 

 

すぐに消して、音楽と読書に切り替えました。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことがあってから

 

スターバックスでモーニングコーヒーを

 

いただいていたのですが、

 

 

隣に座ったおばあさんとその向かいにいた女性が

 

おもしろい会話をしていて

 

思わず盗み聞きをしてしまいました。

 

 

 

 

 

 

「ここいいですか?」と優しく女性に声をかけて

 

向かいの席に座ったおばあさん。

 

 

 

「これ私使わないからどうぞ」と言って、

 

インターネットでアンケートに答えたら

 

飲み物が一杯無料になる券をその女性に差し出します。

 

 

 

『そんな、もらえないです』と女性は断りましたが、

 

「わたし携帯もスマートフォンもパソコンも何も

 

持っていないからできないのよ」と言い

 

そのまま券をわたしました。

 

 

 

 

 

それから初対面の2人は楽しく会話し始めます。

 

 

 

「わたし、電話もFAXもテレビもない生活をしているの」

 

 

『すごいですね。不便さは感じないんですね。』

 

 

「感じないわ。ずっと昔からそうしてきたから。」

 

 

 

そう言ったおばあさんは

 

ちょっと誇らしげそうにも照れているようにも見える

 

顔で微笑みました。

 

 

 

 

 

今朝テレビの不必要さを再認識したわたしにとって

 

とてもタイムリーな話でした。

 

 

しかも電話もFAXもインターネットもないって

 

本当にすごい・・・。

 

 

 

 

確かに昔はそれが普通だったんだもんなぁ。

 

 

 

 

ここからはただの想像ですが、

 

 

おばあさんはそういった通信機器と

 

距離を置いている代わりに

 

直接「人」と話すことを大切にしているのかな

 

と思います。

 

 

 

 

自分の子供世代より若いであろう女性にも

 

丁寧で親しみやすい話し方と素敵な笑顔で

 

お話されていたし

 

 

きっとどんな人とも

 

ああやってお付き合いしてきたんじゃないかな

 

と思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

今のわたしはテレビとは縁を切れても

 

PCやスマートフォンは手離せません。

 

 

今もこうしてブログを書いていますし

 

毎日遠くにいる友人や家族と

 

SNSでコミュニケーションをとっています。

 

 

 

 

だけど本(電子書籍ではなく紙の本)を読むことも

 

手紙を書くことも

 

もちろん人と直接話すことも

 

大好きです。

 

 

 

 

 

これからのわたしたちに必要なことって

 

新しいものと古いもの両方と

 

バランスよく付き合っていくことなんだと思います。 

 

 

 

どっちに縛られることもなく、柔軟に。

 

 

 

 

 

 

 

技術の進化が著しくて

 

世の中はどんどん便利になってきていますが

 

 

人がずっと昔からしてきた楽しみ方も

 

失いたくないですね。

 

 

 

 

 

 

The world is huge, but don't forget that we are ONE.

 

結菜