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旧暦を意識してみる

今住んでいる長野県では

 

色々な季節の行事が1か月遅れでやってきます。

 

 

 

3月3日の桃の節句も1か月遅れのため

 

今でもゲストハウスのラウンジには立派なひな人形が飾られています。

 

 

 

このように旧暦に合わせて行事が行われている地域は多いですよね。

 

 

 

 

最近毎日お雛様とお内裏様と向い合せに仕事をしていたり

 

先月はベトナム人のお家に招かれて旧正月のお祝いをしたこともあって

 

旧暦に興味が沸き、少し考えてみる時間をつくってみました。

 

 

 

 

 

今はほとんどの国で太陽暦が使われていますが

 

 

昔は太陰歴(旧暦)が使われている国が多くありました。

 

 

太陰歴は月の満ち欠けを基準に考えられた暦ですね。

 

 

 

日本もこれを用いていました。

 

 

今わたしたちは1月、2月、3月・・・・と月を表しますが、

 

(日本語レッスンでは「よんがつじゃないよ!なながつじゃないよ!」とよく注意しています)

 

 

 

昔は英語のようにそれぞれの月につけられた名前で呼んでいました。

 

 

 

 

ご存知の方が多いかと思いますが、

 

名前の由来も一緒に改めて眺めてみると

 

すごく美しくおもしろいと思ったのでここで紹介します。

 

 

 

 

 

 1月・・・睦月(むつき)

     親族一同が仲睦まじく集まる月

 

2月・・・如月(きさらぎ)

     寒くて衣を重ねる月 〔衣更着〕

 

3月・・・弥生(やよい)

     草木が生い茂る月 〔木草弥や生ひ〕

 

4月・・・卯月(うづき)

     卯の花が咲く月

 

5月・・・皐月(さつき)

     早苗を植える月 〔早苗月〕

 

6月・・・水無月(みなづき)

     水が無くなってしまう月

 

7月・・・文月(ふみづき)

     書の上達を祈る月

 

8月・・・葉月(はづき)

     木の葉が落ちる月

 

9月・・・長月(ながつき)

     秋になり夜が長くなる月

 

10月・・・神無月(かんなづき)

      各地の神様が出雲に集まるため不在になる月

 

11月・・・霜月(しもつき)

      霜が降りてくる月

 

12月・・・師走(しわす)

      師(=僧侶)が走り回るほど忙しい月

 

 

 

今でも日本には季節を感じさせる行事や習慣が多く残りますが

 

 

これらの名称で月を表していたころの人々は

 

 

その時その時の季節や気候、目に入る植物の移り変わりを

 

 

今よりもっと楽しんでいたような気がします。

 

 

 

 

 

こうして考えてみると

 

 

世間の常識って時代やちょっとしたことの影響で

 

簡単に変わっていくものですね。

 

 

 

 

何も考えず自分も一緒に流されるのではなく

 

 

気に入った考えであれば時代遅れと言われようが

 

 

自分の中に大切に保持しておくべきだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時が過ぎるのは本当に早いです。

 

 

もうすぐ3月も終わるだなんて信じられないほどです。

 

 

 

 

だからこそふとした時に

 

 

ご先祖様が使っていた旧暦を意識して

 

今しか味わえない季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

毎日夜空を見上げて月の満ち欠けを気にしてみるのも

 

楽しいものですよ。

 

 

 

 

 

The world is huge, but don't forget that we are one.

結菜

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コメント: 2
  • #1

    しばっち (木曜日, 29 3月 2018 19:22)

    暦に関するお話が出たのでお星様の視点から!
    季節の区分手法に「二十四節気」と「七十二候」があります。
    元々は中国の気候を元に作成されたもののため、
    日本の季節と多少のズレがあるけれど、内容は非常に趣深い風流なものです。
    ぜひ調べてみてください!

  • #2

    結菜 (金曜日, 30 3月 2018 00:14)

    その二つ、名前は聞いたことがあります!暦の考え方にもたくさんあるんですね〜。早速調べてみます。